角川シネマ新宿で鑑賞。

おもしろかった。音がすごかった。何度もピクッっとした。

 

映画が始まるとFSSの単行本12巻が出てきて、ラキシスとソープ様。

劇場用アニメファイブスターストーリーズの終わりと同じ場面を、永野監督の解釈で描きなおしたというよな感じがしました。ラキシスとソープ様、それにK・O・G(GTM仕様?)まで出てくるし。

で、カレンが出てきてショックの大きなオープニングクレジットは終了。この段階で血圧上がりまくりですw

 

本編は、男女の出会いとほのかな恋の物語。キスも手を握りもしないからそういう物語だよね。(GTMの銃撃(?)から守るために抱き込むシーンはあったけどさ。)

とにかく全シーンで舞台の音(風の音とかSE)が響く。最初に驚くのは画面外のドアの音(?)までちゃんと入れていること。トリハロンが最初に登場する場面のところね。

MK-2とMK-3のシーンは言うことないくらいのジェットエンジンだし、カイゼリンの起動シーンも女性の悲鳴という想定外の起動音。FSSのMHのシーンで描かれていた擬音のすべてが含まれていたのではないでしょうか?

 

音以外でも、まばたきは意識して描かれているようだし、話しているときにアゴも動いて描かれているし。目のピクピクなんかは意識して描かれたのアニメ初じゃない?

劇場によっては白く飛んでしまいそうな蒸気の表現とかボルドックスの登場シーンでは画面いっぱいに砂埃が飛んでるし、雨はなんだこりゃってくらいしつこく描かれているし。

 

お気に入りはベリンの種まきシーン。あそこの踊りながらのシーンはきれいだった。

 

PVであおっていたロボットアクションは正直少ない。ガンダムとかのロボット格闘戦を期待すると拍子抜けかも。オージェとアパッチのMH戦の後半をさらに短くしたような。

ボルドックスは画面に登場する前のシーンが一番の見せ場だったんじゃない?登場してからは一瞬だし。主役メカのカイゼリンは全身の装甲が色は変化するし、関節部(動力部?)には炎が上がったり、赤く熱を持ったり。どちらも顔のアップがあってそのシーンは必見。

新しいロボット演出を行っているので、ゴティックメードの戦闘シーンに対する評価はこれから先のことになると思う。(永野監督自身はエルガイムの頃から考えていたシーンなんだろうけど。ロボットは倒れたら壊れるとか言っていたと思うし。)

奇抜なカメラワークや「金田アクション」や「板野サーカス」に代表されるような派手なアクションがないため、既存ロボットアニメの感覚で見ると評価は低いかもしれない。ガイナックス等が取り入れた特撮的手法もないしね。

 

あと、特筆すべきは少年騎士の可愛さ。唇に色の指定あるし、アイシャドウあるし、トリハロンがボットバルトから庇うと頬を赤らめるし。いやいやいやいやっそこ表現違うでしょってねw

 

少し寂しげな本編シーンが終わった後のキャラクターの紹介パートではGTM-FSSをつなぐ設定が諸々登場するし、どう処理したらいいものか。今のところフルネームはこの映画でしか見れない(パンフレットにも載っていない)ので、今後出るデザインズ4とか期待大だったりします。

そして、主題歌の盛り上がりと場面の遷移とともに登場する「町」。(自分はこのシーンで涙が出そうになりますがどうしてだろう。)エストやクリスも登場しますが気になるのはフィルモア家に継がれてきた赤い布をまとうあのお方。新しい謎の提示です。

 

オートマチックフラワーズのサイトロゴのキャラクターがこれまでいくつか変わりましたが、それも映画で見て納得できたし、FSSの連載のあとにGTMを入れたのも何となくわかるような気がします。フィルモアや超帝国で設定が膨らみすぎてて、設定などで文字表現するよりもはるかに効果的だしね(それにかかった時間は、正直長いとは思いますが)。

 

都合6回見ていますが、やっぱり見逃している場面もあるようで、隠れツバンツヒを確認しに7回目行く予定。シネプレックス新座が12月8日から上映開始。